
だーれだ?
もちろん、温子さんです。

最近SNSでちょっと話題になったようで^^ (神代辰巳監督メモリアル特集でシネマヴェーラ渋谷で上映されたみたいです)、ありがたいことに、この2時間ドラマの録画(10年も前に昼のサスペンス劇場の再放送で録画したの)を持っているので、改めて観ました。
『悪女の仮面・扉の陰に誰かが…』(1980 テレビ朝日・にっかつ)
【作品紹介】事故をきっかけに裕福な夫婦の家に入り込んだ美しい姉と半身不随の妹が、平和な家庭を恐怖のどん底に突き落とす。奇声を発しながら車いすで襲いかかる妹(浅野温子)、油を浴びせて妹を火だるまにする姉(酒井和歌子)という鬼畜姉妹が恐ろしすぎる伝説のサイコサスペンス・ドラマ。
出演:いしだあゆみ、山本圭、酒井和歌子、浅野温子、中尾彬、石橋蓮司

伝説どおり、非常に悪魔のような姉妹で、車椅子で半身不随の妹役を演じる温子さん。
今まで見たことない、温子さん@ホントの悪役でした。ホントの「怖い」役です。(^.^)
沙粧妙子とか誉田蜜子校長とかが怖い?とんでもない!(笑)
この『悪女の仮面』で18歳の温子さん演じる妹・由紀ちゃんこそがホントに怖い役で(いい意味で)


クールビューティーでありながら、非常に情緒不安定というか、ヒステリーというか、狂気で邪悪で残酷でシスターコンプレックスの妹。(聞いただけでも魅力的な役でしょうか(笑))
ウサギや子供、妊婦(いしだあゆみさん)を攻撃したりイジメたりする由紀ちゃん。あっ 蓮司さまをもね(笑)
おっと!蓮司さまともこのドラマで共演しましたね、気づきませんでした。
伝説どおり、すごい衝撃的な結末。…
これがテレビで放送された(放送できる)作品だと思うと、すごい時代でしたよね。
もう35年も前の映像作品ですが、今観ても面白いなと思います。
幸いなことに、これがあの時代の作品でよかった… もし現在初放送をテレビでリアルタイムでラストを観たら、心臓が止まりそうで一週間も凹んで眠れなくなるかもしれません(笑)。
この伝説の作品を言うと、温子さんのある雑誌インタビューの話を思い出しました。
「〈調布・日活撮影所〉……’80年に『悪女の仮面・扉の陰に誰かが…』というドラマに抜擢されたんですが、これも制作がにっかつでした。その仕事を通じて神代辰巳監督と出会ったんです。
ある時、監督が「スモーク焚くなよ!」って怒鳴ったことがあったのですが、それって監督自身が吸っていたタバコの煙だったんです。それでもスタッフは「すみません!」と謝るという、つまり現場は理不尽な世界。その中で、そんな空気を読まないのが私でした(笑)。
当時は、監督から指示されても「え〜、そんなのできない」なーんて平気で言ってました。叱られると「私を苛めないでっ!」とか口答えしたり。とんでもないヤツだったわけですが、神代監督はそんな私の言うことに耳を傾ける度量を備えていたんですよ。「ほ〜、そうか。できないか」とちゃんと考えてくださって。雑多な現場ではあっても実は繊細。理不尽なようでいて実は優しさに溢れてる。なによりも監督を始め、スタッフたちの作品に対する情熱がすごかったんです。もちろん今は、監督の指示に従えばいいんだって思いますけどね。……」(「週刊現代」2011/7/23号 【私の地図/浅野温子】より引用)
「空気を読まなかった」温子さんも、いいね!

素敵で感動感慨深いインタビュー&映像作品です。

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